今日もしおれ気味。

前向きも良いけど、私は今日も大体しおれ気味。

そして誰もが通る道〜小学校④

今回、いじめについて触れています。

過去に辛い経験をされてフラッシュバックしそうな方はご覧にならないでください。

 

果たしてこの世にいじめられた経験がないという人は存在するのでしょうか。

 

そして、先天性心疾患の子ならおそらく誰もが通る道、それがいじめ。

 

私ももれなくいじめの対象となりました。

11歳のときにいろいろ入院してしまい(この入院期間のことはまた書きたいと思っています)、退院して学校に戻ったあとからです。

 

よくある無視でした。

 

でも、11歳にもなるとみんな知恵が働くので、先生方や私の母がいる前では「おはよう」とか挨拶してくれるのです。

で、大人がいなくなると潮が引くみたいにサァ〜っと私の周りから離れるのです。

よって、先生や親にバレるはずなどないのです。

子どもって、大人が思うよりも知恵が働くし、状況を見てますよね。

 

自分がこの世からいないかのごとく振舞われるというのは、辛いものでした。

せっかく病院で頑張って生きて戻ってきたのに。

私はこの世からいなくなってしまいました。

 

とある授業でグループ分けしても、私が入れるグループはいない。

最後までポツンと残る恐怖。

最終的に仕方なしに入れてもらえても、その子たちと会話することはありません。

いたたまれなくて、辛くて。その時間が早く終わることだけを願って願って、極度の緊張状態が続いたのか、その時は授業が終わってホッとしたのが引き金となり、頻脈発作を起こしてしまいました。

 

いじめの原因が何だったかなんて、わかりません。

ただ、退院して学校に戻ってきてから先生方はこれまでより更に気を遣っていた気がします。

例えば、私の手術跡に他の子がぶつからないようにとか。今思うと、先生がいることで他の子たちとの間に壁ができてしまったのかもしれません。

あるいは…もしかしたら入院なんて非日常なことは、ちょっとばかり憧れを持って見えたのかもしれません。

考えたくはないけど、退院してまだ体のしんどいことの多い私自身も、多少なりとも横柄だったのかもしれません。

 

でも結局わからないままです。

たぶん、いじめた側も理由なんて覚えてないでしょう。

 

私がいた小学校の「みんな同じ」体質がそれを生み出したのかどうかはさておき。

子どもたちって、目立つ子や自分たちと異なる子がいると嫌がりますよね。

 

もともと「みんなと異なる」私。

きっかけがあればあっという間にそういう対象になるのではないでしょうか。

 

そしてそれは私に限ったことではなく、先天性心疾患の子であれば通過儀礼のようにやって来ます。

私に比べてもっともっとひどい、言葉にするのも耐え難い経験をしている人もたくさんいることでしょう。

 

もちろんいじめにはいろんな絡み合った要因があるのはわかっています。

でも、病気や障害があることは、学校という小さな社会でさえも人間関係をややこしくさせる要因の一つになるのだ、というのが個人的な意見です。

 

逃げるが勝ちとはいうものの…

最近では、いじめられてる子に向けて「逃げて良い」って言ってますよね。

確かにその通りで、私もじゃんじゃん逃げれば良いと思います。

でも同時に、ちょっともやもやもします。

 

私もそうだったけど、実際はそんな簡単に逃げることなんてできないと思うのです。

だって学校は子どもにとって目の前にある社会の全てで、そこから逃げるのは自分が負けたような気になるから。

 

それに、なぜいじめられた側が逃げなきゃいけないんだろう。

 

いじめる側はこちらが逃げようがなんとも思わないままで平然としているのに、どうしていじめられた側ばかり悔しい思いをしなくちゃならないんだろう。

 

結局、弱い者には逃げるしか道がないのかなと思うと、なんだか切なくなります。

 

 

さて、その後の私はというと…耐えられなくなって母にいじめられていることを伝えました。

そこからどういう展開になったのか、実はよく覚えていません。

 

ただ、なぜか別にいじめられている子を先生がうちへ連れてきて「この子もいじめられてるのよ」と言っていたのはうっすら覚えています。

いや…そもそも私とは何の関係もない。

いじめられているのはあなただけでない、だからあなたも頑張りなさいと言いたかったのかもしれませんね。

 

母によれば、我が家に来たその子は風邪引き(インフルエンザの疑いあり)で←家の中に入ってからわかった 学校側の無神経さにも怒り心頭だったようです。

 

それ以外の学校の対応は覚えていません。

時系列があやふやですが、確かその後私はまた入院して…とかの間に、うやむやになった気がします。

 

気がつけばターゲットは他の子になっていました。

 

結果的に私は、病院に「逃げることができた」のかもしれません。

 

私は、新しいターゲットの子を無視はしなかったけど、だからと言って庇い立てることもしませんでした。

これもいじめに加担しているのだと言われればそうなのでしょう。

 

周囲がいじめを早めに把握して…とか言いますが、そんなことよほどでない限り無理です。

それに、いじめ根絶を目指して!とか言ってるけど、個人的には実際問題いじめがなくなることはないだろうと思っています。

こうなってくると、

いじめを無くすことが最終目標なんだけど、最も重視すべきは「いじめ発見後の対応をどのように行うか」だと思うのですが…。

 

一体どうすれば良いんだろうなぁ。

 

(という、今回はとてつもなく暗い終わり方です)